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退院のしおり

 退院、こころからおめでとうございます。
 これからは、皆様は病気入院のため一時障害された社会生活を回復させるため、家庭や職場、そして学校などでの活動を徐々に努力、頑張って行かねばなりません。退院という嬉しさ、楽しさばかりではなく、色々な苦しさが待っています。それを乗り切って、初めて本当の退院、社会への復帰と言えます。
 そのために、次のような事柄を知って、それを守ったり心得て、行動、努力してください。自分だけではなかなか出来ないことでも、家族、病院、仲間、職場などと一緒に頑張れば出来ないことはほとんどありません。一緒に頑張りましょう。

1)社会復帰、社会参加を失敗させる一番の原因は、病気の再発です。 再発さえしなければ、社会の場で生活していけるのです。 (1)必ず外来通院しましょう。
外来通院している人の多くは、再入院をせずにすんでいます。再入院しても軽く、短期入院で治っています。
(2)薬は長期に飲んでください。
今のところ病気を根本から治してしまう薬はまだありません。薬で病状をおさえているともいえます。万一、長期にわたり服薬を中断したり、怠薬しますと再発するおそれが強くなります。
(3)薬の副作用は心配しないでください。
現在使用されている薬は、長期間服用しても副作用はほとんどないとされています。病気がだんだんと安定してくると同じ薬の量でも眠気や口の乾き、体のだるさなどを感じることがあります。その時は主治医に相談し、薬を調整してもらってください。また、定期的に血液検査や心電図、脳波などで副作用チェックをします。

2)規則正しい生活をしましょう。 (1)リズムのある日常生活をしましょう。 (2)高望みはせず、身近な事柄から、一つ一つ焦らずやり終えるようにしましょう。 (3)家にこもってばかりいず、外出したり、仲間と会って対人生活関係を充実させていきましょう。 (4)眠れないやいらいらするときは、要注意です。すぐ相談をしましょう。

3) 通常の外来でよりもさらに作業能力や社会生活能力を伸ばし、仲間作りをして社会復帰、再発防止をめざす治療法の一つとして、昼間は病院に通う鶴見台病院精神科デイケアやショートケアがあります。
すぐには就労や仕事ができなくても社会の中で自立的な生活が出来るようにし、患者様の生活可能性を拡大し、生活全体としての質を高め、社会復帰と社会参加が出来るように指導・援助するもので週5日間行っています。詳しくは院長、主治医、師長など職員へお尋ねください。
なお、精神保健福祉センターでもデイケアはおこなわれています。

4)外来通院費用が安くなる自立支援医療費(通院医療費公費負担)制度があります。 院長、主治医または事務へご相談ください。この制度は患者様に長く外来通院を続けてもらい、入院をせずに治療することを目的に作られたものです。

5) 治療は、患者様、家族、医師、看護師、コ・メディカルなど多くの人の協力があって、はじめて成功するものです。あまり病院や主治医を変えず、腰を落ち着けて治してゆきましょう。病院は午後からは入院患者様の治療や社会へ向けた活動が多くなります。できるだけ午前中に外来受診して主治医の診察を受けてください。主治医の日程は事務へ電話でお問い合わせください。

6)看護師、精神保健福祉士がご自宅などへ訪問する訪問看護もとても有効です。 ご希望の方は、院長、主治医、師長にご相談ください。

7) 患者様だけでなく、時には家族の皆さんも外来へ同伴してください。もし、同伴できず、患者様に病状変化ある時は電話などで連絡をください。


退院おめでとう。頑張りましょう!

鶴見台病院 院長 (平成28年1月)

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